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2011年9月23日 (金)

Somedayのちタンゴ

6月18日の話

東京国際フォーラム。佐野元春のコンサートを観た。

このコンサート、実は当初3月12日、13日に同じくTIFで行われる予定だったもの。震災の影響で延期となりこの日と翌日に開催された。

僕は最初このコンサートに行くつもりはなかったのだが、このブログの記事を見てどうしても「行かなくてはならない」という感覚になっていた。それでもすっかり東京での開催日も忘れていた3月11日午前中、ふとこのコンサートのことを思い出しネット検索をしてみる。

「うぁっ、明日だ!」

どうやらネット予約の当日券がある。あわてて予約をを取り付けることができたのがお昼前。その数時間後にあの地震が起きた。

前述のブログ記事や「月と専制君主」の感想が書かれた他のミュージシャンのブログ、そして「月と専制君主」に付属されていたDVDの映像。どうしても観たくなったし、観なくてはいけない、という気がますます強くなっていった。

佐野元春のコンサートに行くのは初めて。震災のこともありきっと何かメッセージ性の強いコンサートなのではないかと勝手に思っていた。

久しぶりのTIF、こんな大きなホールは久しぶりだ。35周年ということもあって演奏される曲は代表的なヒット曲が盛りだくさん。会場のお客さんも大そうな盛り上がりでオープニングからスタンディング状態だ。MCも曲にまつわる話、今までの音楽活動を振り返る話、一緒に演奏してきたミュージシャンの話等々、35周年の総括にふさわしい内容であったし、佐野元春ファンのみなさんはそれを望んでいたんだと思う。

震災に関わる話は、東北のファンの方から来たメールの話だけだった。ほんの一言だけ。そこで語られた短いコメントには佐野元春のありったけのメッセージが込められていた、そしてそのメッセージはこのコンサート全体で具現化されていた。

「音楽を楽しもう!」

あれだけの大きなホールの隅々にまで、演者の「音楽を楽しもう!」という情熱がほとばしるように駆け巡っていた。そしてファンのみんなはありったけの思いとともに「音楽を楽しんで」いた。

通路を隔てた隣の席のおじさんの楽しそうな笑顔が忘れられない。人はこんなにも楽しい顔になるのか?っていうくらい、ものすごい満面の笑顔で最初から最後までずっと一緒に歌っていた。

あの日チケットを予約してよかった。やはり「行かなくてはならない」コンサートだった。

※この日のライブは「コンサート」という表現がより適している感じがしたので全て「コンサート」と書いています。

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会場を出たのが21時ちょっと過ぎ。

「まだ間に合う!」

と小走り気味に向かったのが銀座アンデパンダントでの<立川亮とタンゴアカシアーノ>のライブ。今回は1部が他のバンド、2部がタンゴだったのでちょっと遅れたけれどどうにか間に合いました。

佐野元春の余韻に浸りながらのタンゴ。いつものように演奏はしっかりとしながらも「おふざけ」満載の楽しいライブ。先ほどのコンサートとは全くもって違う世界。

同じ日に観たこの二つの「コンサート」と「ライブ」。でも僕にとっては全く同質のもので、僕からは一直線につながっている感じなのだ。僕にとってはどちらも同じくらい大切なものだ。

「今夜二つの音楽に触れることができて良かったなぁ。なんて幸せな夜なんだろう!」と小雨の振る中、銀座を後にしました。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

佐野元春さんは有名なアーティストなので存じてはいたけど・・
こんなすごいコンサートをやる存在だったなんて、じろさんのブログ見なければ知りえなかった。
なんかその場に立ち会いたくなったよ。

紙の力、音楽の力。それぞれに役割があるのだろうけど、瞬間に圧倒的なパワーを伝えられるのは、やっぱり音楽の凄い力だね。

投稿: 海光 | 2011年9月26日 (月) 13時36分

いやいや私の筆力ではあのコンサートのなんたるかをお伝えする事などは到底できてはおりません。

それでもこの記事を読んで何かを感じられたのなら、それはやはりあのコンサートが本当に凄かったのだなと改めて思う次第です。

投稿: じろ | 2011年9月29日 (木) 19時52分

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